ご自分がどんな習慣で太りやすいかをご存知ですか?
よく、テレビとか雑誌なんかのメディアで、「人それぞれ太りやすい習慣が『遺伝子』で変わる」と言ったような内容が取り上げられることがあります。例えば、有名なもので言うと、腰周りや下腹にお肉がつきやすいような「洋梨体型」の遺伝子を持つ人は、脂っこいものや糖質の多いもので太りやすい。脂肪がつきやすく落ちにくいため、ダイエットに苦戦しやすい。便秘傾向にあるなどです。
こうした遺伝子検査によるダイエットのメリットとしては、遺伝子検査によって、代謝速度や食事の嗜好など、個人の特徴を知ることができ、これにより、自分に合った食事や運動プランを作成してより効果的な結果を得ることができます。また、遺伝子検査によっては、個人の遺伝的な傾向に基づいて健康リスクや栄養欠乏の可能性を予測することもできます。これにより、適切な栄養補給やサプリメントの選択ができたりもします。
さらに、遺伝子検査は、遺伝子を通じて遺伝的な要因が体型や体重に与える影響を知ることができるため、自己理解を深めるのにも役立ちます。これにより、個々の生活習慣や行動パターンを見直すきっかけにすることができます。
こうしてメリットを並べると、とても魅力的な感じがしますね♪
こんな風にメディアがしばしば取り上げる「遺伝子とダイエット」に関する話題は、多くの人々の関心を引きます。「これさえ分かれば痩せられるだろう」と考える人も多いのではないかと思います。が、しかし・・実際のダイエットにおいては、それほど単純な話ではなく、あまり意味をなさないと個人的に感じています。
ダイエットで遺伝子検査をしなくて良い理由
と言うのも、遺伝子が私たちの体型や体重に影響を与えることは確かですが、それはあくまで一要素に過ぎず、健康的な体重を維持するためには、結局のことろ、バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠といった生活習慣の改善が重要であるからです。
また、遺伝子による食品の影響を考えることは、それぞれの体質に合わせた食事の選択を助けるヒントなるかもしれませんが、それでも全ての人に当てはまるわけではなく、個人差が大きいことを理解する必要があります。つまり、遺伝子検査に時間やお金を注ぎ込むよりも、またそれが示す結果に一喜一憂するよりも、日々の小さな積み重ねが、長期的な健康と体重管理には不可欠であるという視点を持つことが大切という事です。
遺伝子検査は「ヒントを得られる」程度の認識でいるのが正解
例えば、自分は遺伝子的に脂質で太りやすいと知ったとして、脂質を制限すれば痩せられるとは限りません。太りやすく痩せにくい傾向があると知ったとして、太らないように対策できるのなら、もうとっくにやっていると思います。全く意味がないとは言いませんが・・多少のヒントになる程度で捉えられると良いかも知れません。
ダイエットでやるべきことは遺伝子検査じゃない
結局のところ、ダイエットでやるべき事は同じです。
*適切な量の栄養バランスのとれた食事
*自分に無理のない範囲の適度な運動の継続
*代謝をスムーズに行うための腸内環境の改善
*ストレスの管理と十分で質の良い睡眠
*規則正しい生活リズム
遺伝子どうこうよりもここに集中すべきです。
遺伝子の影響を過大評価せず地道に歩んで行こう
ということで、遺伝子による傾向を理解することは、自己管理の一環として有用ですが、それに頼りすぎることなく、全体的なライフスタイルの改善に焦点を当てることが、成功への鍵となります。
遺伝子が私たちの健康に与える影響を過大評価せず、日々の努力を重ねることから、ダイエット成功へと地道に歩んで参りましょう!