夏は露出が増える季節です。また、海にプールにと、水着を着る機会も増えたりすることから、ダイエットに取り組まれる方が急増します。そこで本日は、「夏に正しく痩せる方法」をまとめてみたいと思います。
夏は汗を大量にかくので、ちょっとのことでも体重が落ちやすいです。しかし、体重が落ちやすいからこそ!夏のダイエットには注意しなければいけない点もあります。間違ったダイエットにより、リバウンドしやすい、太りやすい体になってしまわぬよう、是非今日のお話を参考にして、夏場のダイエットに励まれてくださいね。
夏は最も痩せにくい季節?
「ダイエットに最適な季節」というと・・汗を沢山かいて食欲もなくなる「夏」!と思われがちですが、実は冬の方が痩せやすいことをご存知でしょうか?
夏よりも冬の方が痩せやすい理由・・それは代謝量の違いにあります。夏は気温が高いため、体が熱を作り出すためのエネルギーをあまり必要としません。それに対し冬は気温が低いため、体温を保つために体が沢山のエネルギーを使って熱を生み出す必要があります。1日の総消費エネルギーが増え基礎代謝が高まる分、冬の方が季節的には痩せやすいと言えます。そう、意外なことに、暑い夏は痩せにくい季節だったのですね・・。
夏に陥りがちなダイエットの罠に注意
しかし、「いつも夏になると体重が減る」「あまり意識しなくても夏は勝手に体重が減る」そんな経験をされる方も多くいらっしゃるのも事実です。私自身も経験がありますが・・夏に体重が落ちやすいのはどういうことなのでしょう?と言うと、ここが夏のダイエットで注意すべきポイントになるので、しっかり覚えておいてください。
確かに、夏はすぐに体重が変動します。暑くて大量の汗をかくので、1日の間に1〜2キロ変動することもあるほど体重の増減が大きくなります。また、暑いと食欲もなくなるため、あっさりしたものばかりを食べることで、結果として栄養不足になり体重が落ちることがあります。
しかし、これは痩せたのではなく、ただ単に体の中の水分量が減っただけ。もしくは栄養の偏りによって筋肉量が減ってしまったことによる体重減少ですから、手放しに喜んではいけません。特に代謝を上げて痩せやすい体を作るためには筋肉が必須です。夏バテによる食欲減退は、筋肉を減らして、太りやすい体を作る原因となることから、痩せたのではなく「やつれた」「不健康な体に近づいた」と認識すべきです。
この様に、ダイエットにとっては最悪の事態(筋肉が減って代謝が落ちること)を招きやすいからこそ、夏場のダイエットには十分な注意が必要です。
間違ったダイエットはリバウンドを招く
それでも、ダイエットをしている人にとって、体重が落ちるのは嬉しいこと。内容がどうであれ、目先の体重減少に手放しに喜んでしまう人は多いでしょう。私も昔、夏の炎天下の中、サランラップにくるまって汗を流し、「やった!今日1キロ減った!」なんて喜んでいた時期もあったので、そう思う気持ちは良く分かります。わかるのですが・・しかし!その考えは大きな間違いです。
水を飲めば体重は戻るし、夏の食欲減退によって落ちた体重はいづれリバウンドという形で戻って来ますので、必ず正しい方法でダイエットには取り組んで欲しいと思います。
夏のダイエットの正解とは?
では具体的に、どのように夏のダイエットに取り組めば良いのか?をご説明します。ポイントは、筋肉を落としてやつれるのではなく、脂肪をなるべく維持して体脂肪を落とすことです。
食欲を維持しバランスの良い栄養を確保しよう
その為に1番大事なのはやはり食事です。暑くて食欲がなくても、栄養バランスを考えた食事をしっかりとることが、正しく痩せる為の絶対条件です。
夏は暑いのでどうしてもさっぱりしたものが食べたくなります。例えば、冷たいお蕎麦やそうめん、うどんなどが食べたくなると思いますが、これらは糖質がメインの料理で、タンパク質やビタミン・ミネラルが不足しがちな傾向があります。
代謝をうまく回してダイエットを円滑に進めるためには、十分な栄養を確保することが大事。麺類を選んでももちろん良いけれども、麺類を選ぶのであれば、トッピングで卵や肉類、野菜や海藻類を加えてみたり、小鉢を付け加えるなどして、栄養のバランスをとると、筋肉も維持しやすいし、糖質だけを食べるよりも格段に痩せやすくなりますよ。
また、食欲がないからといって、食事を抜く変わりにアイスクリームを食べる。なんて方も中にはいますが、これは言語道断です!確かにカロリーだけで言えば、食事1食分、例えば500キロカロリーの食事をとるより、アイスクリーム1個がせいぜい300キロカロリー程度ですから、これらを比べた場合確かにアイスクリームの方がカロリーが抑えられ、体重も落ちる可能性はあります。しかし、こんな食事は食事とは言えません。これでは確実に栄養が偏り、筋肉が減るばかりか、美容にも健康にも悪影響を与えるばかりですので、例え体重が減ったとしても絶対にやめましょう。
食欲がなければ、食欲増進に効果的な辛味(唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪燃焼効果がありダイエットにおすすめ)や酸味(クエン酸サイクルが活性化され代謝アップにつながります)を料理に加えてみるなど工夫して、きちんとした食事を摂るようにしましょう。もしくは、さっぱりした料理でも、糖質メインにならないように、きちんとタンパク質や野菜の彩りを加えてバランスを取ること。この様な工夫で、健康の基本となる食事をしっかり整えることが、正しく痩せるための大前提であることを忘れないようにしましょう。
暑さ対策をして運動の継続を
また、暑くて動くのが億劫でも、しっかりと運動習慣を継続し、筋肉の維持に努めることも大事です。筋肉は動かなければみるみる減っていきますので、夏の暑い時期でも、ウォーキングでも、通勤時間の階段の上り下りを増やすでも、テレビを見ながらのスクワットでも、何でも良いのでとにかく体を動かして筋肉を維持することに努めてください。暑くて外に出るのが億劫なら、冷房の効いた室内での運動でも全然OK。むしろ熱中症の危険も少ないし、家ならば着替えたりの準備もいらず手軽に取り組めます。
ちなみに私はウォーキングが日課になっていますが、夏場は昼だと暑過ぎるので、日が沈む夕方頃を狙って歩きに行っていますよ。それでも汗だくにはなりますが・・炎天下の中よりは大分過ごしやすので、夏場に外で運動するなら夕方(もしくは朝方)がオススメです。
体を動かしてエネルギーを沢山消費する!と言う意味では、思い切り夏らしく、海やプールにどんどん出かけるのも良いですね。学校の授業でも、プールの授業の後は体がどっと疲れた経験があるかと思いますが、水の中で行動したり泳ぐと言う行為はものすごくエネルギーを消費します。普段使わない筋肉も使われ脂肪燃焼効果も高いので、ダイエットにはとても良い運動です。せっかくの夏ですから、ダイエットの為にもどんどん泳ぎに出かけてみてはいかがでしょうか?
夏の冷えに気を付けよう
あとは、夏に痩せたいのならば、夏場の冷えにも注意しなければいけませんね。冷房の当たりすぎや、冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎによって体を冷やしてしまえば、血流の悪化や内臓機能の低下につながり代謝が低下、痩せにくくなります。また、夏バテによる食欲減退にも繋がり、筋肉を減らしてしまいやすくもなります。また便秘やむくみ、免疫力の低下から病気の引き金にもなりますので、冬と同様、夏場も冷えから体を守ることが大事です。
冷房の効いた部屋ではカーディガンやストールを使用する。アイスクリームやかき氷、キンキンに冷えたビールなどを飲みすぎないなど、体の冷えを招かない様ご注意くださいね。
夏の間違ったダイエットは「太りやすい体」を作る
以上の様に、実は痩せやすいように見えて、夏は代謝が落ちて痩せにくい季節となります。また、何の対策もなに夏バテで痩せると、逆に太りやすい体を作ってしまいやすいのも夏のダイエットの特徴です。
例え夏に痩せたとしても、食欲の低下による栄養不足や、筋肉量の低下によって痩せた場合はリバウンドの危険が高くなります。そうなると、秋冬になって食欲が出てきた時に一気にリバウンドとなりやすいですから、そうならない為にも、代謝を落とさない様に夏場は特に注意してお過ごしくださいませ。
夏のダイエットは、食事でしっかりと栄養を摂り夏バテを防ぐこと、沢山動いて筋肉を維持すること、冷たい物の飲食で体を必要以上に冷やさないことが鉄則です。ここを意識しながら夏のダイエットには正しく取り組まれてくださいね。