鍋の素は体に悪い

日に日に寒さが増してきて、鍋が恋しい季節になりました。たっぷりの野菜や、筋肉の原料になるタンパク質を一挙にとれる鍋はダイエットの強い味方です。冷えるこの時期、体を温めるのにも役立つ為、賢く取り入れて健康的なダイエットに役立てたいものですね♪

でも、注意したいのは「鍋の素」を使って鍋を作ることです。スーパーにはあらゆる種類の鍋の素が並でいます。鍋の素を使えば、そこに野菜やお肉・お魚などの具材を投入するだけでおいしい鍋が完成しちゃいますから、便利で活用されている方は多いと思います。

でも、ここには大きな落とし穴があるのですよ!市販の鍋の素には大量の塩分や砂糖、添加物が使われているものが多く、お鍋で健康になるつもりが逆に健康を損ねてしまうリスクがあるのです。もし、『鍋を作る時はいつもお手軽な「鍋の素」を利用している』と言う場合には・・もしかするとそれが痩せない原因や体の不調をきたす原因になっているかも知れないですから、少し注意してみて下さいね。

鍋の素は塩分を摂り過ぎるリスクがある

塩例えば塩分は、1人前で3グラムから4グラム程度が含まれていることが多くあります。1日の塩分摂取量の目安として、日本では男性の場合8グラム未満、女性の場合は7グラム未満が推奨されていますから、これだと約半分の量をたったの1人前の鍋で摂取してしまうことになります。普通鍋を食べる時は何杯かおかわりすると思います。2~3杯食べればあっという間に一日分の塩分摂取量の目安を超え塩分の取りすぎとなってしまいますから注意が必要です。

塩分の取りすぎはむくみの原因となり体を太く見せます。また高血圧の原因となり生活習慣病のリスクも高めますので気をつけなければいけません。

市販の鍋の素には砂糖がたっぷり含まれるものも

砂糖また、市販の鍋の素には砂糖がたくさん使われていることも多くあります。パッケージの裏に記載されている原材料表示の上位のほうに、砂糖が記載されているものには要注意です。砂糖が大量に含まれていると判断できるため、糖分の摂り過ぎから体重を増やすリスクが高まります。
また砂糖ではなく、ソルビット等の人工甘味料が使われているケースもあります。人工甘味料は食欲を増加させ、砂糖よりも肥満や健康へのリスクが高いと指摘されていますから尚更注意が必要ですね。

添加物たっぷりの鍋の素には要注意

そして!市販の鍋の素には、手軽で便利な反面「添加物」が多く使われていることがほとんどです。調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工デンプン)、乳化剤、PH調整剤、酸味料など、ものによっては多くの添加物が含まれているものがあるため注意が必要です。特に豚骨ベースや鳥白湯など、味が濃厚になればなるほど添加物も多くなる傾向にある為この点にも注意すべきです。

例えば、鍋の素を始め多くの加工食品に使われていることが多い「調味料(アミノ酸)」は一見すると体に良さそうなイメージですが、味覚の異常や頭痛、体のしびれなどの健康障害を引き起こす危険があるほか、発がん性があるとも指摘されることもあります。

もちろん国も安全であるからこそ食品への使用を認めているわけで、必ずしも健康を害すと言うわけではありませんが、こうした危険性を訴える専門家も多くいますので、できることなら避けられるものは避けておくのが無難かと思います。

鍋をするなら自然の出汁でシンプルな味付けを心掛けよう

自然の出汁こうした理由から、鍋を作るならできるだけ市販の鍋の素は使わず、食材から出る出汁とシンプルな味付けで鍋を楽しむことをお勧めします

鍋の素を使わなくても、煮干しやかつお、昆布を代表とする出汁を始め、野菜や海藻類、きのこ類、肉や魚など食材そのものからも充分美味しい出汁をとることができます。水ら具材をゆっくり煮込んでいくことで、野菜や海藻類からはグルタミン酸、肉や魚からはイノシン酸といったようにうまみ成分が抽出され、おいしいダシとなってスープに溶け出します。そこに気分に応じて塩や味噌、醤油などのシンプルな調味料で味付けすればおいしいお鍋が出来上がります。

お鍋本来の醍醐味は、こうした自然の出汁や食材そのものの味を楽しむことではないでしょうか。

ぜひダイエットや健康のことを考えるのであれば、こうした自然の出汁で作ったお鍋を食卓の定番にしてみて下さい。

便利さばかりを求めず体が喜ぶ鍋で健康的にダイエット

もちろん、鍋の素は絶対に使うなと言うわけではありません。私も手っ取り早く鍋を食べたい時には、ごくたまに鍋の素を利用することもあります。(最近はほとんどなくなりましたが・・)ただ、上記でお話ししたようなリスクもあることから、なるべく頼りすぎず、できることなら食材そのものから抽出されるうまみを利用して、シンプルな味付けで鍋を楽しまれるのが良いかと思います。

便利さや手軽さを追い求めるあまり健康を損なってしまっては元も子もありません。

これからどんどん寒さが増し鍋の季節になります。これまで鍋をするときは鍋の素に頼ってしまっていたと言う場合には、ぜひ食材そのものから出る自然の出汁を利用して、体が喜ぶ鍋を楽しんでみてはいかがでしょう♪