ビール腹は中年男性に良く見られるイメージがありますが・・ちなみにこのビール腹の本当の意味をご存知でしょうか？
中年男性のお腹がポッコリしてくる原因は・・ビールの飲み過ぎなんてことでは決してないのですよ。ぽっこりお腹のことを、「ビールっぱら」と呼ぶことがあるので、ビールの飲み過ぎが原因と勘違いしてしまいやすいですが・・実は、ビール腹の本当の意味は、「ビールの樽の様な丸いお腹」の意味なのです。
今回は、中年男性が陥りがちな「ビール腹の治し方」、また「なぜ中年男性にビール腹が多いのか？」その原因について解説します。最近お腹周りが気になるな・・と言う場合には、是非ご覧いただき早めの改善にお役立て下さい。
ビール腹の正体は内臓脂肪
内臓は腹部に集約されていますよね。この内臓に脂肪が溜まることで、まるでビールの樽のようにお腹が膨らみ、ぽっこりお腹の中年体型となってしまいます。これはいわゆるリンゴ体型（内臓型肥満）と言われる状態でもあります。生活習慣病になるリスクの高いメタボリックシンドロームである場合や、ここに足を踏み入れる一歩手前の危険な状態でもあるため、すぐにでも生活習慣を改善し、早めの解消を目指すべきです。
ビール腹が中年男性に多い理由
ビール腹は本当に中年男性に多いです。でも何故？女性ではなく、若い男性でもなく、中年の男性がビール腹と呼ばれる状態になってしまいやすいのでしょうか?と言うとそれには男性ホルモンが関係しています。
加齢とともに男性ホルモンが減る為
男性ホルモン（テストステロン）は内臓脂肪の蓄積を制御する働きをします。若いうちはテストステロンが活発に働いているので、余計な内臓脂肪の蓄積も予防出来ていますが、これが加齢に伴い減ってきてしまうと、内臓脂肪がつきやすくなってしまうのです。
中年になって、お腹がぽっこり出てくるのは、このホルモンの減少が原因だったのですね。ですから、年を取れば取るほど食べ過ぎ飲みすぎによる余分なエネルギーは、内臓脂肪として蓄積されやすくなるので、歳をとればとる程、食事の量や内容にも十分気を使わなければいけないのです。
元々男性は皮下脂肪より内臓脂肪が付きやすい
また、そもそもホルモンの違いによって、男性には内臓脂肪がつきやすく、女性には皮下脂肪が付きやすいと言う特徴の違いがある点も、中年男性にポッコリお腹の人が多い理由と言えます。男性は昔から家の外に出て狩りをしたり畑を耕したり、急に襲ってくる敵と戦ったりなど、すぐに使えるエネルギーが必要だった為、エネルギー効率の良い内臓脂肪を蓄え利用して来ました。一方女性は妊娠出産と言う長期戦に備えて、お腹周りを守り、且つ長期的に利用可能な皮下脂肪を蓄えやすい特徴があります。
この違いからも、男性には内臓脂肪が溜まりやすいと言えるのです。
内臓脂肪はダイエットで落ちやすい
ただ、がっかりしないでください！内臓脂肪はすぐさま消費されやすく、皮下脂肪に比べて簡単に落とすことができます。つまり、内臓脂肪のつきやすい男性の方がダイエットは簡単なのです。逆を言えば・・皮下脂肪が溜まりやすい女性はダイエットが少し難しいです。女性にダイエットに悩む人が多いのも納得ですね。
この様に、ホルモンの違いによって付きやすい脂肪の種類、部位も異なりますので、男性と女性ではダイエットの難易度が異なることは、一応ダイエットの豆知識として頭の片隅に入れておいても良いかも知れませんね。
若い人や女性でも習慣によってはビール腹になる
もちろん人によって体質はバラバラであり、食生活の違いによっても体型は異なり、女性でもビール腹（リンゴ体型）になる場合があります。ここで「それって私、男性ホルモンが多いってこと？」と女性の方が焦る必要はありません。逆にポジティブに捉えて「じゃあ、痩せるのも簡単ってことじゃん！」と考えて前向きにダイエットに励んでほしいと思います。
長く継続できる王道のダイエットでビール腹を治そう
ビール腹は「内臓脂肪」が多く付いてしまっているのが原因です。生活習慣病のリスクが高い危険な状態と言えますが、ダイエットですぐに落ちやすい脂肪でもありますので、是非前向きにやるべきことに取り組み、早めに解消させて下さいね。
やるべきことは単純です。食事で摂取エネルギーをコントロールしつつ、栄養バランスの良い食事を心掛け、消費エネルギーを増やす運動（または生活の中で活動量を増やす）を行うことです。腹を凹まそうとハードな腹筋運動に取り組む必要はありません。むしろ、お腹は腹筋では凹みませんから効率的ではありません。無理なことに急激に取り組むよりも、続けられる運動と食事管理を長期に続けていく王道の方法が一番の解決策です。
と言うことで、ぜひ最近ビール腹が気になるな・・と思っていた場合には、無理なく継続できる正しいダイエットで中年体型からの脱却を図ると共に健康的な体を維持して参りましょう。
