「肝臓に脂肪を溜め込んでいませんか?」
肝臓に脂肪が必要以上に蓄えられ、フォアグラ状になってしまった状態を「脂肪肝」と言います。脂肪肝は、放置すると肝硬変や肝臓がんに進行する恐れがある怖ーい状態です。決して放置は厳禁です。ダイエットとも決して無関係ではないので、しっかり対策して参りましょう!
誰もが陥る危険がある「脂肪肝」
脂肪肝と言うと・・「お酒を飲む人が陥る」とイメージされる方が多いのではないでしょうか。しかし、決してそんな事はありません。お酒の飲み過ぎ以外にも、甘いものや炭水化物などの糖質の取りすぎ、運動不足など、生活習慣の乱れによっても起こります。つまり、お酒を飲む飲まない、太っている痩せているに関わらず、誰もが脂肪肝に陥る可能性があるのです。
近年では、食の欧米化やコロナ禍の運動不足などの影響で罹患者が増え、今では4人に1人が脂肪肝に陥っていると言われています。決して他人事と思わず対策していただきたいと思います。
肝臓は大切にすべき重要な臓器
肝臓は、エネルギーの貯蔵や解毒、脂肪の分解や不要なコレステロールの排出を担う胆汁の生成など、人間が生きていくために非常に重要な役割を果たす臓器です。脂肪肝となり、この肝臓の機能が衰えてしまうと、こうした働きが弱まり体に様々な悪影響が出ることは言うまでもありませんね。
しかし・・肝臓は沈黙の臓器と言われています。脂肪肝や肝臓病に陥ったとしても、なかなか自覚症状がないのが怖いところ。自覚症状が出た時には病気がかなり進行し、重篤な状態に陥る場合もあるからこそ!手遅れにならないよう、気づいた今から生活習慣を改善して予防していくことが大切です。
脂肪肝の予防・改善策
脂肪肝を予防改善していくには以下のような対策が必要です。脂肪肝にならないよう普段の生活で気を付けて行きましょう。
適正体重をキープする
脂肪肝の予防・改善策として・・まず太っている場合、食事や運動の併用で、体重を適正体重に収める事が重要です。肥満の方は、脂肪肝に陥るリスクが高まるため体重管理は重要です。
栄養バランスのとれた食事を正しく摂る
また一見痩せているように見えても、食事が糖質に偏っていたり甘いものをよく食べるなど、悪い食習慣があると脂肪肝に陥りやすくなります。ですので糖質はほどほどに。食事は野菜中心でバランスよくとることを意識して、早食いにならないようゆっくりよく噛み、腹八分目を意識することを心掛けましょう。
良く動いてエネルギー消費を高める
そして運動習慣をしっかり身に付けることも大事です。座りすぎを意識して減らしたり、こまめに動くことを意識するなど、特別な運動でなくても構いませんので、自分が無理なく行える運動を習慣にし、肝臓への脂肪の蓄積を防ぎましょう。
お酒はほどほどに
もちろん、お酒をよく飲む方も注意が必要です。飲み過ぎは脂肪肝の原因になりますので、お酒の飲み過ぎは控え、適量な範囲でうまく付き合っていってくださいね。
ダイエットがきっかけで起きる脂肪肝に要注意
そして、ダイエット中の場合特に脂肪肝に注意しなければなりません!と言うのも、極端なカロリー制限や極端な糖質制限、断食など、極端なダイエットで体が飢餓状態になることでも脂肪肝が起こりやすくなるからです。
極端なダイエットは筋肉が減り代謝を落とす原因になります。代謝が落ちることで肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。また、極端な食事制限で体が飢餓状態になると、体は命を守る為エネルギーを溜め込もうと働きます。その結果肝臓に脂肪が蓄積されやすくなるのです。
こうした場合、痩せて健康になったつもりが、実は隠れ脂肪肝だったと言うこともあるので本当に気を付けたい所です。特に日本人は痩せ型の人の方が脂肪肝が多いと言うデータもありますので、無理な食事制限に取り組んでいた場合にはすぐにでも改善しましょう!
ダイエットで脂肪肝にならない為のポイント
つまりは、ダイエットをする上で脂肪肝にならない為には何が大事かと言うと・・
- 極端なダイエットを行わない事
- ゆっくり無理なく痩せること
- 栄養バランスのとれた食事をしっかりとりながら、運動して痩せること
ここが大事です。食べ過ぎも、逆に食べなさすぎも、脂肪肝のリスクを高めますのでくれぐれもご注意ください。
健康的な生活習慣と正しいダイエットで脂肪肝を撃退
健康的なダイエットで正しい生活習慣を身に付けていく事は、怖い病気の原因となる脂肪肝を予防することにもつながります。見た目の美しさだけでなく健康を守る意味でも!しっかり食べてしっかり動く正しいダイエットにこれからも取り組んで参りましょう!