流行りのダイエットにすぐに食いついて、挑戦しては挫折を繰り返す人が非常に多くいらっしゃいます。ここ数年では、糖質制限ダイエットや16時間ダイエット、プチ断食ダイエットなどが主流でしょうか。過去にも色んなダイエット法が流行りましたが・・次から次に出てくる新しいダイエットに挑戦しても、痩せられない人には共通の理由があって・・
その理由が、「基本を理解していない」ことに限るかと思います。
ダイエットも基本が大事!基本を疎かにすると痩せられない
やはり何事も基本が大事です。ダイエットもまた、基本があって応用があります。流行のダイエットは、ここで言う応用に当たります。痩せるメカニズムは、特別な体質とか、病気でない限りは皆同じなのですが、その基本がわからないまま応用編の流行りのダイエットに手を出しても、うまくいくわけがないのです。大体の場合が空回りで終わってしまうか、まぐれで一時的に痩せてもリバウンドしてしまう場合がほとんど。ここをよく理解して取り組む必要があります。
基本と言うのは、木であれば根っこ。家であれば土台になります。ここがぐらぐらであれば、当然、何かあれば倒れてしまいます。仕事であれ、ダイエットであれ、スポーツであれ、基本が大事と言われるのはその為です。野球だってサッカーだってゴルフだって何でもそう。まずは基本を学ぶことが大事。基礎を学ばないまま急にプロになって活躍することはできないように、ダイエットもまた基礎をしっかりと固めてから取り組むことが重要です。
でも、楽をしたいとか、早く痩せたいと思うあまり、そこをおろそかにする人が多いのが現状・・。私も過去に同じことを繰り返したのでお気持ちは凄く分かります。しかし、基礎がわからないまま応用編に取り組めば挫折するのは必須です。その後に待っているのはリバウンドでしょう。これが、いつまでたっても痩せられない原因です。
基本を理解すれば流行りに踊らされることはなくなる
逆に基本をしっかりと理解していれば、どんな流行りのダイエットにも踊らされる事はないでしょう。基本がわかっているので、流行りのダイエットをメインとして捉えるのではなく、土台となっている基本のダイエットのおまけとかオプションとして捉えられる様になるからです。そうすれば、流行りのダイエットの良い部分を利用して、相乗効果でより良い結果を出すことも出来るでしょう。
と言う訳で、流行りのダイエットを取り入れたければ、まずは基本を知ることが大事。そして、メインはあくまでも基本となるダイエットと捉え、流行りのダイエットはその補助役として考える。様々なダイエットに挑戦しては挫折している方は、是非、この点をご理解いただきたいと思います。
基礎がしっかりしていると極端な方法は必然的に選ばなくなる
例えばですが、糖質制限ダイエットをする人の中には「糖質にさえ気をつければ、後は何を食べてもいい」と言うような極端な考え方で取り組まれている方もいます。おかずばかりを食べて、主食を抜いたりとか、だいぶ偏った食生活をされている方がいますね。でも基本を理解しているのならばこういったことにはなりません。
糖質ばかりが悪なのか?と言うと、そうではないからです。ちなみに、糖尿病がそれほど多くなかった昔の方が、炭水化物の摂取量は今よりも多いことがわかっています。昔の人はお米などの主食をしっかりと食べていました。それにもかかわらず、炭水化物の摂取量が減った現代の方が、糖尿病患者は右肩上がりに増えています。
じゃあ何が原因なのか?と言うと、その背景には脂質の摂取量の増加が見られます。食の欧米化が進むにつれ脂質の摂取量が増えた。その結果、肥満や糖尿病、脂質異常症など、現代病が増えていると推測されています。
糖質制限を極端にやると、必然的におかずの摂取量が増えるので、脂質の摂取量もより増えやすくなります。その分リスクも上がります。このように脂質の過剰摂取によるリスクを理解できると、極端な糖質制限をすることもなくなるのではないでしょうか。
かと言って、脂質を極端に制限するのもNGです。脂質を極端に制限すれば、ホルモンバランスを崩したり、肌質の低下を招くなど様々なリスクがあります。いずれにせよ、極端な食事制限にはリスクが伴うと言うことです。
間違った方法で健康を壊したり、リバウンドを繰り返すと言うことのないよう、まずは基礎を整えていきましょう。
基本の食事とは?
そもそも「基本の食事」がわからないと言う方も中にはいらっしゃるかもしれません。
極端な制限ではなく「バランス」が大事
正しい食事=バランスの良い食事です。
例えば、3大栄養素で言えば、次のようなバランスになるのが理想的な食事とされ推奨されています。
炭水化物60%
たんぱく質15%
脂質25%
現代人の多くはこのバランスが崩れ、脂質の比率が多くなっていると指摘されます。まずはここを改善していきましょう。
さらに細かく言えば、ここに+ αでビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、食物繊維などが必要になります。これらは体内で3大栄養素を代謝したり、体の調子を整えるために働く重要な栄養素です。3大栄養素と+ αの栄養素を多く含む野菜や果物、キノコや海藻類、豆類なども積極的にとって栄養バランスを整えることが大切です。
これがダイエットの食事の基本のキ!です。
栄養バランスを取りつつ食事量も適正の範囲に抑える
その上でもちろん糖質の摂りすぎには気をつけなければいけません。糖質は血糖値を上げる唯一の栄養素ですので、摂りすぎれば肥満につながってしまいます。また、脂質の摂りすぎにも気をつける必要があります。特にファストフードやコンビニ弁当、コンビニのスイーツ、菓子類などに含まれる質の悪い脂質には要注意です。
要は、何でも摂り過ぎれば太ります。ダイエットには糖質制限が良いか?脂質制限が良いのか?そういう話じゃないのです。栄養バランスのとれた適量の食事と、適度な運動を継続していくことが、ダイエットの基本的な取り組みです。是非この基本は揺るがない様にしましょう。
基本が正解且つ一番の近道になる
基本を知れば流行りのダイエットはむしろ必要無くなります。結局これが正解であり一番の近道になります。是非、地に足のついた正しいダイエットに取り組まれてくださいね。