執着を捨てる

私が好きな言葉の一つに、「本来無一物」ほんらいむいちもつと言う言葉があります。この言葉は、【人間は本来執着する一物もない、何も無い、一切空であり、絶対無であること】を意味します。

仏教用語なのですが、初めてこの言葉を知った時になんだか心がすーっと軽くなって行くのを感じました。

本当にそうですよね。赤ちゃんの時はなにもなかったのですよ。一切の欲もなく、何も持たず裸で生まれてきた。それから大人になって行くにつれ欲がどんどん出てきて、何かに依存したり、理想通りにならない事に悩んだり、手に入らない事で苛立ったり、人に言われた言葉に悲しんだり苦しんだり・・

本来は全ての物は自分の所有物ではないし、死ぬ時はこの体さえも無くなる訳ですから、何に対しても執着すべきではないしする必要すらないのかも知れません。

もちろん、欲も執着もすべて捨てて「無」になることが出来たら怖いものなんてなくなるのでしょう。逆にそれは人間らしいとは言えないとは思います。人間は執着ばかりで欲深いからこそ、ここまで社会が発展してきたし、命も尊いのでしょう。執着0の人間がいるのならそれはむしろ仏であり、神ですね。

でも・・その境地までは行けないとしても、マイナスなことには執着しない方が幸せなことは確かですよね。少なくとも私はそうすることで幸せです。

そういった意味では、ダイエットでもまた、間違った執着は捨てるべきと言えます。

ダイエットで捨てるべき執着とは?

例えば・・ダイエットに置き換えた場合、いちいち食べ過ぎたことでくよくよすべきではないし、痩せられない自分にいつまでも執着すべきではない。それに痩せられない人と言うのは、(私もそうでしたが)食に執着し過ぎてしまう傾向にあるから、この考えも捨てるべきと思うのですよね・・。

食への執着を捨てる

食事制限例えば食への執着とは、「あれを食べたらダメ」「これを飲んだらダメ」「このカロリーを越えてはいけない」といったことです。こうした食への執着はストレスになるばかりでダイエットにプラスとは言えません。

我慢するばかりではなく、体が本当に欲しているものをしっかり見極め、お腹がすいたときに適量食べる。そんな本来あるべき食を楽しむ。そうすれば無理することなく、自分本来の適正体重に自然と落ちていきます。

逆の場合・・我慢ではなく、いつも必要以上に食べ過ぎてしまう人もまた、食に対し変な執着があるのではないかと思います。例えば、食べることで幸せを得られていると勘違いしているのかもしれません。確かに食事中は脳の報酬系が作用するため幸福感を得られるでしょう。でもそれが本当に幸せなことなのか?と言うと、必ずしもそうでは無いはずです。

むしろ食べれば食べるほど体重が増え、余分な脂肪がついて醜くなり、血糖値の急変動が起きることで余計に食欲が増し、また食べたくなる。こうやってきりが無くなります。

食べ過ぎは病気にもなりやすくなるばかりか、精神まで病みやすくなります。食べる事は生きる上で不可欠であり、幸福な人生を送る上でも必須の行為です。しかしながら・・食べる事と食べ過ぎる事は全く別物。むしろ食べ過ぎる事は不幸でしかないはずです。

こうした間違った食への執着、痩せられない自分への執着もまた捨てるべきではないでしょうか。

体重への執着を捨てる

体重計また、体重にも執着すべきではありません

もちろん減量期間中に体重の増減を見る事は、ダイエットの効果を測る大事な目安にはなります。それでも、食べたものや排泄量、水分量だけで1〜2キロなんてすぐに変化します。そんな体重の変化に執着して、いちいち体重の増減があるたびに一喜一憂していてはストレスになるばかりです。

大事な事は、余分な脂肪を減らし健康的に見た目を変化させること。日々の体重測定はあくまで目安にして、1週間ごと1ヵ月ごとなど長いスパンで変化を見ることです。

見た目のちょっとした良い変化や体調のちょっとした良い変化を見つけていくことがダイエットを長続きさせるためには大事です。

ダメな自分への執着を捨てる

失敗イメージそして、「自分には根性がないから痩せられない。」「意思が弱いせいで痩せられない。」「いつもリバウンドするから今回も無理かもしれない。」そんな出来ない自分へ執着することもやめるべきです。マイナスなイメージはマイナスな結果を引き寄せます。

これまでのできなかった自分、だめだった自分への執着を捨て、常に未来の輝いている自分をイメージしてダイエットには良い気持ちで取り組むことが大事です。

間違った執着心がダイエットの足を引っ張る

こんなふうに、ダイエットを成功に導きたいと思う場合、間違った執着はすぐにでも手放すべきです。

「無」になることは無理でも、マイナスな事柄や間違った考えへの執着を捨てる事は出来るはず!これは成功のためのとても重要な考え方です。気がついた時が行動に移す時!ぜひ今すぐにでも意識してみてくださいね!

無駄な執着を捨ててなりたいものになろう!

ダイエット成功その上で、人間は、なりたいものになれます。

私は痩せたいから痩せました。痩せた方が自分にとって幸せなことがいっぱいあると信じられるから、痩せる為の行動を選びました。

食べたい人は、太った人になります。動きたくない人は、太った人になります。アルコールに救いを求めれば、アルコール依存症になります。甘いものに救いを求めれば、いずれ糖尿病になるかもしれません。毎日悩むことを選べば、鬱々とした未来になるかもしれません。

自分が選んだ行動の先には、当たり前の様にその先にある結果が待っています。

つまり、なりたいと思う未来になるための行動を自分が選び、そのための行動を繰り返せばなりたいものになれるのです。本気で痩せたければ、邪魔になる間違った執着を今すぐ捨て、責任を持って痩せる為の行動を選びましょう。

その行動一つ一つがあなたの未来を作ります。