遺伝子

太りやすいのは遺伝のせい?
ダイエットがうまくいかないのは太る遺伝子を持っているから?

この様に、自分の太りやすさを「遺伝」が原因と疑う人は多いものです。

テレビやYouTubeでは大食い番組や大食いチャンネルが人気。食べても食べても太らない人が身近に感じられるから尚更で、自分の太りやすさとのギャップに思い悩む方も多いのではないかと思います。

特にダイエットをしていてなかなか痩せられない場合で、遺伝的に痩せにくいともなれば絶望してしまいますよね。

でも、確かに遺伝的に太りやすい人は存在します。存在はしますが、しかし、痩せられないのは決して遺伝のせいではありません。例え太りやすい遺伝子を持っていたとしても、痩せることは十二分に可能です!

そこで今日は、太る遺伝子がダイエットに与える影響について情報を共有させていただきます。

遺伝のせいでダイエットをあきらめていた方は是非読んでみてください。

太りやすい体質は遺伝する

遺伝で太る「太りやすいのは遺伝のせい?」「親も太っているし・・きっと太りやすい体質が遺伝子たんだ」この様に考えるお気持ちは良く分かります。むしろ、両親が、もしくは両親のどちらかが太っていたら、「きっと遺伝したんだ」と考えるのが自然だと思います。

では実際に太りやすい体質が遺伝することはあるのか?

と言いますと・・これが残念ながらあります。

倹約遺伝子(肥満遺伝子)の持ち主は人より太りやすい

太りやすい女性ここで登場するのが倹約遺伝子(肥満遺伝子)です。

倹約遺伝子は、消費エネルギーを極力最小にし、余ったエネルギーは蓄えようとする遺伝子です。

これは大昔から人間が飢餓と戦ってきた中で、進化の過程で獲得した遺伝子です。食料が手に入らない過酷な環境では、エネルギーを節約してなるべく溜め込むことが生き残る為に必要だったのです。つまり、食料にしばらくありつけなくてもすぐには命の危機にならない有利な遺伝子だった訳ですね。

しかし、時代は変わりました。食料が溢れ飽食になったのです。そんな今の世の中では、この遺伝子が逆に不利に働くようになってしまいました。エネルギーを節約することで肥満や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなったのです。

これが太りやすい人と太りにくい人を左右する一つの要因。倹約遺伝子を受け継いだ人は、倹約遺伝子を持たない人よりも太りやすいと言うことになります。

遺伝でどれほど太りやすくなる?

ちなみに肥満に関連する遺伝子は50種類程度確認されていて、基礎代謝量に影響していることが分かっています。

例えば、基礎代謝(じっとしていても生きているだけで消費されるエネルギー)の一日の平均は、成人男性で1500kcal、女性で1200kcal程度とされますが、この基礎代謝量が肥満遺伝子が影響すると少し少なくなります。

その差は100kcalから多くて300kcal程度。この分が普通の人よりも太りやすいと言うことですね。

ダイエットは遺伝が3割・生活習慣が7割

生活習慣そんなに!?と思われる方もいらっしゃるとは思いますが・・個人的には「肥満遺伝子」と言うたいそうな名前が付く割には大した差ではないと私は感じます。食事の改善や運動で十分埋められる範囲だし、ダイエットの大きな足かせになる様なものでもないと思います。

事実、体型を決めるのは、遺伝が3割・生活習慣が7割と言われます。

太る痩せるは遺伝よりも生活習慣による影響がほとんどなのです!

親も子供も太っている家庭のナゾ

確かに両親が太っていて、子供も太っているといった家庭は多いですよね。

その理由も、両親の太る生活習慣を子供がそのまま受け継いでしまって、それで同じように太ってしまうケースがほとんどです。

その人の生活習慣の基礎がどこで作られるかと言うと、親からですよね?小さい頃から親の習慣や食生活を見て大きくなるわけですから、親が太る生活習慣をしていたら子供だって太るのが当たり前です。

だからこそ、そうした太る習慣を大人になってから断ち切るのは難しいのですが・・気付いた時が変わる時です。これまで自分は太る生活習慣を続けてきた結果が今の身体なのだ。と言う事実をしっかり受け止めて、生活習慣の改善に取り組めばいいのです。

肥満遺伝子を持っていても痩せることは十分可能

痩せる習慣従って、もし自分が肥満遺伝子を持っていたとしてもダイエットを諦める必要はありません!生活習慣の改善により、痩せることも、体質を改善することも可能ですから、是非遺伝のことはあまり深く悩まずに自信をもってダイエットに取り組んでほしいと思います。

ちなみに、お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんは、意外なことに倹約遺伝子(肥満遺伝子)の持ち主です。ぽっちゃりのはるなさんではないですよ!物凄く細くて華奢な体形をされているはるかさんです。はるかさんは肥満遺伝子の持ち主でありながらも、食がとっても細い為にあれほど痩せています。

肥満遺伝子を持っていても、生活習慣が「痩せる」方に向いていたら人は痩せるのです。遺伝子よりも、生活習慣の方が大事であって、これが体型を決めている何よりの証拠です。

また、驚くことに日本人の3人に1人は肥満遺伝子保有者だと言われます。この割合は、肥満大国のアメリカよりも高い数字で世界第3位とされます。それでも日本人に痩せている人が多いのは、ヘルシーな日本食を食べていたり、運動などでウェイトをコントロールしていたりと健康な生活を送っているためです。

日本人は健康意識が高いために、肥満遺伝子も何のその!でスリムな人が多いのです。

あのモデルさんも女優さんも、きっと肥満遺伝子を持つ方がゴロゴロいるはず。

遺伝なんて関係ないのですよ!

こうしたことからも分かる様に、遺伝のせいで痩せられないと言うことは決してありません!生活習慣による影響がほとんどですから、食事や運動など生活習慣の改善にどんどん力を入れていきましょう。

痩せやすい身体・太りやすい体を左右させる生活習慣

太る痩せやすい身体・太りやすい体を左右させる生活習慣では・・

例えば運動不足による筋肉の低下があります。運動不足になると消費エネルギーが低下するだけでなく、筋肉が減って基礎代謝が下がり太りやすくなります。

他にも、腸内環境の悪化。便秘などで腸内環境が悪化することで、脂肪を溜め込みやすくなり肥満になりやすくなります。

また、食事の量や質、栄養バランスはもちろんですが、食事を摂るタイミングも太る痩せるに大きく関係します。朝や昼に食事を少量にしても、夜遅い時間に沢山食べていれば効率よく脂肪が蓄積されてしまいます。

寝不足やストレスもそうです。良質な睡眠を確保していなかったり、普段からストレスの多い生活を送っていると、食欲が増し、体も溜め込みモードになってぐんと太りやすくなります。

こんな風に、間違った生活習慣こそが太りやすい体を作る最大の原因です。

むしろこれらは遺伝的なものよりも大きく影響します!

痩せられないのは遺伝のせいじゃない

痩せやすい人・痩せにくい人というのは確かにいらっしゃいますが、だからといって「痩せられない」ことにはなりません。生活習慣の改善によってダイエットは可能だし、筋肉をつけたり腸を整えるなど、遺伝的な要素以外でいくらでも体質を改善することだってできます。

もっと言うと・・「遺伝のせいで痩せられない」と考えている自分の弱い心こそが最大の敵!

是非!遺伝を痩せられないことの言い訳(逃げ道)にせず、やるべきことに真摯に取り組んで行ってくださいね。

身体は正直!正しく努力すれば必ず変わることが出来ますよ☆