気温が低くなってきて、むくみの気になる季節になりました。寒暖差が激しくなる季節の変わり目は、自律神経が乱れやすくなり、むくみも起きやすくなります。むくむと体重も増加するし、身体が冷えやすくなってダイエットにも悪影響を及ぼす為、しっかり対処していきたいですね!
そこで本日は、スムーズなダイエットを阻む「むくみと塩分の関係」についてご紹介したいと思います。
「季節の変わり目で身体がむくみがち」「朝起きると顔がむくんでいる」「夕方になるといつも足がパンパン」このような「むくみ太り」でお悩みの場合はぜひ読んでみてください。
塩分の摂り過ぎがむくみの原因に‥
「皆さんは・・毎日どれぐらい塩分を取っていますか?」自分が毎日どれぐらいの塩分を取っているか・・この点、あまり意識したことはないかも知れませんが、毎日口にしていることは自覚していると思います。塩分(ナトリウム)は人間の体にとって必要不可欠なもの!生命維持に欠かせないもので、毎日食事などから必ず摂取する必要があります。
しかし、その反面・・摂りすぎれば害になることもあります。塩分の取りすぎは、高血圧や胃がん等の病気のリスクを高める場合があります。また、むくみの原因にもなるため、取り過ぎには気を付けなければいけません。
ちなみに、「どうして塩分を摂りすぎると体がむくんでしまうのか」と言うと、体が常に、体内のミネラルバランスを一定に保とうと働いているために起こります。塩分の過剰摂取により体内でナトリウムの濃度が濃くなると、体がその濃度を正常な濃度に薄めようと働きます。濃度を薄めるために水分を保持し、体内に溜め込んだ結果、むくみが起きるのです。
しょっぱいものを食べると水分が欲しくなるのはこのためで、そうしてとった水分が体の中に溜まることで、むくみは引き起こされるのですね。
日本人は塩分を摂り過ぎている
特に日本人は、漬物や味噌汁、醤油などから日常的に塩分を摂取する機会が多いため、自然と塩分の摂取量が増えてむくみを引き起こしやすくなっています。ちなみに1日の塩分摂取量の目安は、男性で8グラム未満、女性で7グラム未満が推奨されています。にもかかわらず現状では、男性は11グラム以上女性は9グラム以上平均で摂取していると言われますから、はるかに目標の数値を上回ってしまっています。
平均でもこれだけ上回っているという事は、塩分を気にせず食べている人は、かなり過剰に摂取している可能性があることが容易に想像出来るのではないでしょうか。これでは体がむくんで当然です。
中でも女性は、筋肉量が男性よりも少ないために、血流の悪化や体温の低下を招きやすく、それも相まってむくみに悩まされることが多くなります。
ですので、むくみを改善するには、まず日ごろから塩分控えめの食生活を心がけることが重要。そして同時に、運動して筋肉をつけ、血流を促進することも大事になります。
日頃から減塩を心掛け「むくみ」を予防しよう
むくみで悩んでいる場合には、塩分の摂り過ぎ(または運動不足)がむくみの原因の可能性が高いですから、もしお心当たりがあれば日々の食生活から減塩を心がけてみてほしいと思います。むくみは冷えを呼び、冷えは更なるむくみを呼び、どんどん痩せにくくなる悪循環にはまります。そうならない為にも減塩生活は是非習慣にしたいですね。
特に以下のポイントに注意してみましょう。
外食が多い人は特に注意
特に外食が多い人は注意が必要です。減塩を意識して生活していると、加工食品とか、外食で食べるおかずなんかが、たまにものすごくしょっぱく感じる時があります。外食や加工食品には塩分の多いものが多いので、日頃外食する機会が多い方は、それだけで塩分過剰になっている可能性があるので、本当に気をつけてくださいね。
それでも、なかなか外食を減らせないと言う場合は、ラーメンやそばなどのスープは残すとか、醤油や塩、ソース等の調味料、ドレッシングの量を減らすなどでかなり摂取量を抑えられますから、そうやって塩分の取りすぎにならないように気をつけて欲しいと思います。
塩分の摂り過ぎは過食にも繋がる危険がある
それから・・塩分高めの食事をしていると、しょっぱさを中和するためにごはんに無意識に手が伸びるので、食べ過ぎにもつながります。むくみと同時に肥満も加速させてしまうため、それを防ぐためにも減塩はしっかり習慣にしましょう。
食事からカリウムを意識して摂ろう
また、減塩を意識すると同時に、バナナやアボガド、納豆や海藻類、野菜など、カリウムやマグネシウムが豊富な食材をとるのもお勧めです。これらの食材は、体内の塩分を外に排出してくれたり吸収を抑える効果もあるため、積極的に補うのがお勧めです。
「味が薄いと美味しくない」と言う思い込みを捨てる
最後に、『味が薄いと美味しくない』と言う悪い思い込みを捨てることも重要です。減塩と聞くと、『味が薄いと美味しくないし・・』って、考えちゃったりしませんでしたか?気持ちは分かります。私も昔はそうでしたから。
でも、言い訳していたら、むくみ体質を根本から変えることなんて出来ません。最初は薄味に物足りなさを感じるかもしれませんが、これも続けていると慣れてきます。しかも食材本来の味がしっかり感じられて食事が楽しくより美味しくなりますから、ぜひ前向きな気持ちで少しずつ取り組み、習慣にしていっていただきたいと思います。
むくみ知らずのすっきり体型を目指そう
むくみやすい人とむくみとは無縁の人がいますが、むくみやすいかどうかは、ほとんどが生活習慣で決まります。塩分の摂り過ぎや栄養バランスの乱れた食事、運動不足の解消などを心掛けて、むくみ知らずのすっきり体型を目指してまいりましょう。