「ゼロカロリー食品」は、ダイエットをしている人にとって強い味方ですよね。
スーパーやコンビニなどでもたくさんの種類の商品が売られ、甘い飲料やスイーツなど「ダイエット中にはNG」と思われる食べ物も、罪悪感なく取り入れることができるありがたい存在ではないでしょうか?
しかし、このゼロカロリー食品・・。
実はダイエットの強い味方になるどころか、逆に体を太らせ、糖尿病などの生活習慣病の原因にもなり得る要注意の食品なのですよ!
と言うことで、今日お話しするのは・・0カロリーと謳われる甘みのある食べ物や飲み物。「人工甘味料」のリスクに関してです。
「ゼロカロリーって太らないんじゃないの?」と思われていた場合、これがダイエットでは逆効果になっているかも知れません。
ゼロカロリー食品にもし頼っていた場合には、ぜひ読んでみてくださいね☆
ゼロカロリーは太らないと思ったら大間違い
私は今でこそ体に悪いことが分かっているので、こう言った「人工的につくられたもの」をなるべく口にしない様にはなりましたが・・当然昔は人工甘味料がたっぷり含まれた食品をダイエットに活用していました。
ダイエット中のデザートには、ゼロカロリーの甘い飲料、ゼロカロリーのゼリーなどと・・
「どうせ選ぶならば0カロリーの方が良いに決まっている!」
「カロリーが無いから太らない!」と思い食べ続けた時期もありました。
きっと同じ様にダイエットに活用されている方は多いと思います。
やっぱり誰だって太りたくなんかないし、カロリーが気になるので、ゼロカロリーかそうじゃない物かを選ぶのならば、きっと多くの方がゼロカロリーの方を選択するでしょう。
しかし!ここには落とし穴が隠されているのです!
ゼロカロリーを実現する「人工甘味料」の罠
「ゼロカロリー」「ノンカロリー」「カロリーオフ」「カロリー控えめ」などなど、こうした食品はどのように実現しているのかと言うと・・
先程から申し上げている「人工甘味料」(人工的に作られた甘み)によって実現しています。
有名なものだと、アスパルテームやスクラロースなどが人工甘味料にあたりますが・・これらは砂糖と比べて何百倍もの甘みを出すことが出来るのです。
砂糖よりもごく少量で甘さを出せるために、企業側にとってもカロリーを気にする消費者側にとっても都合の良い、低コスト・低カロリーが実現します。
そして人工甘味料は体内で消化吸収されないため、カロリーはほとんどなく、0カロリーと謳うことが出来るのです。
「ゼロ」「0」表示でも実際にはカロリーがある
ちなみに0カロリーとはいっても実際には少しカロリーはあります。
そのからくりは、法律上ではエネルギーがあっても決められた範囲内であれば「ゼロ」表示ができてしまう点にあります。
例えば飲料の場合・・
100mlで5kcal未満では「ゼロ」カロリーの表示が許されています。
500mlで25kcal未満、24kcalならば「ゼロ」カロリーの表示が出来ます。
実際には0カロリー商品もゼロではないと言う、紛らわしい表示が法律上許されている現状なのです。
ですから、安心していっぱい摂ってしまうと当然太ります^^;
「0カロリーなんだから、いくら食べても太らないでしょう?」と考える人は多いですが、これは全くの間違いです。
太ります!!
人工甘味料を摂取することの弊害
そして恐ろしいのはこれからです。
以前までは、人工甘味料は体に吸収されずそのまま排泄されるので、血糖値には影響が無いといわれてきました。
しかし、その常識を覆す研究結果がその後発表されています。
イギリスの科学雑誌ネイチャーに発表された論文によると、「人工甘味料の一つサッカリンが腸内細菌叢(腸内フローラ)を変化させて、耐糖能の異常をもたらした」とする研究結果が報告されたのです。
耐糖能とは、インスリンが血液中のブドウ糖を細胞に取り込む能力のこと。
それが異常になると、血液中のブドウ糖を処理する能力が低くなり、糖尿病予備群といえる状態になるのです。
また、フランスの研究では、普通の砂糖が含まれた飲料よりも、人工甘味料が含まれた飲料を飲んでいるグループの方が、肥満リスクが高まったという報告もあります。
他にも、人工甘味料を摂ることで強い甘みを感じますが、血糖値があまり上がらないことで脳が混乱し、食欲を増加させたり、更に強い甘みを欲する依存症に発展する恐れも!
更には幸福ホルモンである「セロトニン」などの脳内伝達物質の分泌が阻害されることも知られており、鬱などの精神疾患をも誘発する恐れもあるのです。
太るし、糖尿病になる危険もあるし、食欲増加に依存症、鬱・・恐ろしいですね!!
人工甘味料の甘いうたい文句に惑わされないで
と言うことで、「どうせ甘いものを食べるなら0カロリー!」・・と、多くの方がこれまでなら選んでしまいがちな所ですが、その選択は考え直した方が良いかも知れません。
人工甘味料の甘いうたい文句に誘われて過剰に摂ってしまうと、上記の様な様々なリスクを負うことがあるので十分お気を付けくださいね。
もちろん、そうは言っても、人工甘味料はかなりの食品に使われていますし、あまり神経質になる必要はありません。
あれもこれもと避けていると食べるものが無くなってストレスになってしまいます。
ですので、「ゼロカロリーにはこうしたからくりがあったのだな・・人工甘味料はなるべく取らないようにしよう・・」これぐらいの感じで考えていただければ大丈夫かと思います。
そして大事なことは、太る痩せるに重要なのは「カロリーよりも質」だと言うことです!
カロリーが低い=痩せる訳でも健康的な訳でもありませんので、そこのところお間違いのないようダイエットには正しく取り組んでくださいね!