「マラソン選手はなぜあんなにも細いのか?」「トップランナーになるほどガリガリな人が多いのはなぜか?」と疑問に思う方は多いかも知れません。ダイエットをする人の中には、マラソン選手に細い人が多いがためにマラソンすれば痩せるだろうと考え安易に取り組まれる方もいらっしゃいます。
もちろんマラソンなどの有酸素運動は痩せる効果の高い運動です。ただ、ダイエットで取り入れる際には注意点もあるので、この点に対してシェアしたいと思います。マラソン選手はただただいっぱい走るから細いって訳じゃありません。マラソン選手は細くならざるを得ない事情があります。
マラソン選手は体が重いとレースで不利になる
ではまず、マラソン選手が細い理由からご説明しましょう。
マラソン選手が細いのはなぜか?特にトップランナーにはガリガリな人が多いのはなぜか?これは、長距離を早いスピードで走り切る為には、体が重いことが圧倒的に不利になる為です。だから脂肪を極限まで絞って体を軽くする必要があります。
身体が1キロ重ければ、1キロのダンベルを体につけて走る様なもの。余計な脂肪が付いていれば付いている程、長距離を走る場合に足かせになる訳です。そうした負荷をなるべく減らす為に、マラソン選手は食事の管理を徹底して減量に励むのです。
トップランナー程体重管理を徹底している
トップランナーになればなるほど、食事をしっかりコントロールしています。有名なマラソンランナーの新谷仁美選手は、世界陸上に出場した際に体脂肪率3%台にまで体を絞り大会に挑んだそうです。
この様に、マラソンランナーにとって体重管理は勝ち負けを左右する凄く重要なものなのですね。
長距離を早く走る為に細くなる必要があるのです。ただただいっぱい走るから、その分カロリーを沢山消費して痩せてしまうって訳ではないのですよ。もちろんそれもありますし、その為にいくら食べても太らないと言った選手もいますが、多くは食事をコントロールしています。
マラソンすれば痩せるとは限らない
それでですね・・以前こんなご質問を頂いたことがあります。
「マラソン選手はかなり細い人が多いですが、マラソンをやれば自分も細くなれますか?」
この答えは、先程の例からも分かる様に「YES」でもあり「NO」でもあります。
確かに、持久力にたけた筋肉(遅筋)は鍛えても太くなりにくく、またマラソンは有酸素運動なので、脂肪が効率良く燃焼され細く締まった体を作るには最適な運動であることは確かです。継続すれば効果が出るでしょう。しかしながら、マラソン選手は当然ながら毎日何十キロも走り込み、厳しいトレーニングと食事の管理で徹底的に体を作っているので、私たちには到底真似できる生活ではありません。
したがって、ただ、マラソンをしたからと言って、どんどんやせ細っていくということはないので、その点は勘違いしてはいけないところです。ウォーキングもジョギングも一緒ですが・・有酸素運動は体を細くする(脂肪を燃焼させる)のにはもってこいの運動です!でも、それ以上に食事を改善しないことにはなかなか思うような結果は得られません。
ダイエットは食事が9割とよく言われますが、まさにその通り。効率よく、そして確実に痩せたければ、マラソンやジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動をしつつ食事の改善を同時に行う必要があります。
マラソンを取り入れてダイエットで確実に成果を出すには?
と言うことで、マラソンしたからと言って痩せられるとは限りません。もし、マラソンないしジョギングやウォーキング、はたまた他の運動でも、ダイエットに取り入れる場合は前提として食事の管理をしっかり行ったうえで取り組まれることをお勧めします。
食事の管理ありきで考えれば、そこにマラソンが加わればかなり早く結果を出すことが出来るでしょう。
春が近づき「ダイエットを頑張ろう」と気合が入っている方も多いはず!是非そうやって運動に取り組む場合には空回りしない様、しっかり地に足を付けて冷静に取り組まれてくださいね♪