先日「林修の今でしょ講座」の番組内で、ベストセラー本になった今話題のダイエット方法について企画が組まれていました。
その企画は、今話題の3つのダイエット方法に、富永美樹さん、大島由香里さん、馬場ももこさんそれぞれが取り組み、ダイエットの内容やその効果を検証していくと言うもの。どれも話題のベストセラー本の内容、また、コロナ太りしている方が多い中、ということで多くの方が興味津々だったことと思います。
そして例のごとく、皆さん素晴らしい効果を出されていたのですが・・ちょっと心配になる点(塩抜きダイエット)がありましたので、これについて今日は情報を共有したいと思います。
塩抜きダイエットを夏に行うのは危険
気になったのは「太ももが太い」と悩んでいた大島ゆかりさんのダイエット法です。
「太ももが太いのはむくみが原因」と言うことで、太もものリンパを促すマッサージを取り入れていくダイエットに大島さんは挑んだのですが、その中で「三日間の塩抜きダイエット」を行った点が気になってしまいました。
きっとこの番組を見て、「塩抜き生活をすれば自分の太い太ももも細くなるかも!」と取り組む人は増えると思います。テレビの影響力は絶大ですから・・きっと太ももが太いと悩む方の多くが興味を持ったと思いますし、中には既に取り組まれている方もいらっしゃるかも知れません。
しかし!安易に取り組むと塩抜きダイエットは危険です。特に熱中症のリスクが高まるこの時期に取り組むのは、命に関わることでもあるので、注意すべきです。
もちろん塩抜きダイエットに関しては、番組内でも専門家が注意点を発表していました。体調を考慮しながら行うこと、また普段塩分を摂りすぎている人であれば安全だと。
しかしこれだけでは危険性はあまり伝わってこないように思いました。
また、夏が到来する今、すぐにでも太もも痩せを実現したい!と焦っている方も多いはずですので、タイミング的にも、ちょっとこの方法はどうなのか?と疑問に思わずにはいられませんでした。
塩分の摂りすぎが太る原因になるのは確かだが・・
確かに太ももを太くする原因の1つに塩分の取りすぎが挙げられます。
体は体内のミネラルを常に一定に保つよう働いています。塩分の取りすぎで塩の成分であるナトリウムの濃度が濃くなると、体がその濃度を薄めようとして水分を溜め込む様になる為、これがむくみを引き起こし足を太くします。
また味の濃いものに舌が慣れると、さらに味の濃いものや糖分の高いものなどを好むようになり、それらが痩せられない原因となることもあります。だから普段塩分を摂りすぎている人は、塩を抜く事で太ももを細くしたり痩せたりすることが出来る。確かにこれは間違っていません。
でもやっぱり、スタジオでもバービーさんが指摘したように、「先生!私塩を抜きたくないです」これが本音だし、塩気の一切ない食事をするのがストレスになる方もいらっしゃるでしょう。
また外食もできない、加工品も食べられない・・このご時世に、完全なる自炊で三日間も塩分を全てカットするなんて、現実的では無いのではないでしょうか。
全くの塩抜きは熱中症のリスク高!お勧め出来ない
私だって減塩を勧めてはいますが、全くの塩抜きは勧めてもいないし、自分でも今後取り組む気もありません。
第一に高温多湿になるこの時期は、毎年全国で熱中症により病院に運ばれる方が相次ぎます。一切塩分を取らなくなれば、当然体のミネラルバランスが崩れ熱中症のリスクが高まる事は言うまでもありませんよね。そうした理由から、減塩は良くても塩抜きに関しては個人的に反対です。
一時的な塩抜きより「減塩」を習慣にしよう
三日間も塩を取らない塩抜きダイエットに取り組むことで、味覚も変化するだろうし、普段から塩分を摂りすぎて体がむくんでいた場合には、1〜2キロ体重がストンと落ちる方もいらっしゃるでしょう。
でも!それはあくまで一時的なもの。また塩分を取るようになれば体内の水分量も増え体重は増えますから、リスクを負ってまで取り組む価値はないと考えます。
であれば、徐々に減塩を意識して、少しずつ薄味に慣れていく方が現実的だと思いますし、長い目で見てもストレスなく続けられるなどメリットが大きいと思いますから、「減塩」を普段から心がるべきと思います。
と言うわけでぜひ、「短期間で太ももを細くできる!」など甘い誘い文句に飛びつくことなく、長く安全に取り組める方法でダイエットは正しく実践してくださいね☆
ダイエットは長期戦!
濃い味に舌が慣れていた場合でも、徐々に徐々に減塩を意識して薄味を心がけることでちゃんと舌も薄味に慣れてきます。舌の細胞も日々入れ替わっていますから、食事が変わればちゃんとそれに適応できるのです。
素材本来の味を感じられるようになれば、むくみも徐々に和らぎ、太ももなど下半身太りだって徐々に改善されて行きます。
ダイエットは長期戦!一時的に痩せても、すぐに戻れば意味がないのです。
短期集中しようと焦れば焦るほど失敗しますから、ぜひこれを忘れず、長く健康的に、そして無理なく続けられるものにこれからも取り組んでいってくださいね^^