牛乳で下痢する人

牛乳を飲むと、毎回お腹がゴロゴロしてしまうと言う人がいらっしゃいますよね。日本人には、元々こうした体質の人が多いとされていますが、これを「乳糖不耐性」と言います。

乳糖不耐性とは、牛乳に含まれる乳糖を消化するための酵素が体内に足りないせいで、下痢などの症状を引き起こすもので、牛乳を飲めない体質であることを示しています。

それで、ダイエットをする人の中には、そんな牛乳が体に合わない乳糖不耐を利用して、痩せようと目論む人がいるようで・・、今日はこのトンデモダイエットについてお話しさせていただきたいと思います。

「下痢して痩せる」は絶対にやってはいけないダイエット

牛乳牛乳を飲んで下痢して痩せる。要は下剤の要領ですね。下痢してお腹に溜まった食べ物を全部出すことで、痩せようと考えてのことです。しかし、当たり前ですが、こんなバカなことは絶対にやってはいけません。

確かに「下痢すれば痩せる」と考えてしまうのも理解は出来ます。下痢してお腹の中身が空っぽになれば、一時的にお腹もぺったんこになるし、体重が一気に1キロ2キロ減ることもありますから、これで痩せると勘違いしてしまうのも無理はないです。また、下痢を繰り返せば、食事で摂った栄養素も十分吸収されないまま出て行ってしまうので、摂取カロリーが減り、それで徐々に痩せてくる場合もあるでしょう。

でも!絶対にやってはいけません。牛乳もそうですし、冷たい水を一気飲みするとか、激辛料理を食べるとか、下痢につながるような行為をわざわざ行い痩せようなどと言う安易な考えは一切捨てるべきです。美しさや健康を損ねるばかりで、取り返しのつかないことになりかねません。

下痢して痩せることは美と健康に悪影響でしかない

牛乳で下痢する女性と言うのもまず、下痢して減った分の体重は、食べ物や飲み物の重量分なだけで、脂肪が減る訳ではないからです。牛乳を飲んで下痢して体重が減ったとしても、それは一時的なもので、飲んだり食べたりすればすぐに戻ってしまいます。また、体に合わないと知っていながら無理して牛乳を飲むことは、体にとっては負担でしかなく、腸内環境を悪化させたり、障壁を傷つけるなどして健康に多大なる悪影響を及ぼすこともあります。

何より下痢を繰り返せば、健康に生きていく上に欠かせない水分や必要な栄養素が不足します。その結果、免疫を低下させたり、肌荒れを引き起こす、老化を早める、筋肉が減る、代謝の低下を招く、内臓や脳の機能低下を招く、骨がもろくなるなどリスクになるばかりだからです。

そもそも下痢は「体に異常が起きている」と言う体からの重要なサインです。それをわざわざ自ら引き起こす事は体をいじめているようなもの!絶対にやめましょう。

「牛乳飲んで下痢して痩せよう」なんて考えは今すぐ捨てよう

美しく健康的に痩せるためには、食事から必要な栄養素をしっかり補いながら、体に無理のない様少しずつ結果を出していくことが大切です。下痢を起こして一気に体重を落とすと言うようなダイエットは間違ったダイエットです。一度下痢をして、体重が一気に落ちた経験がある場合は余計にこの罠にはまりやすいですが、そうした落とし穴には絶対にはまらないよう充分注意して、食べて動く健全なダイエットに取り組んでいきましょう。