ダイエットを指導していると、「甘いものがやめられない！」とおっしゃる方は本当に多いのですが・・この甘いものが、私達の細胞を劣化させ、「老化」の原因になっていることを、皆さんはご存知でしょうか？
チョコレートにアイスクリーム、ケーキにクレープ、ドーナツ。女性は特にですが、皆さんスイーツが大好きです。スイーツ屋さんなんかに並んでいるのは、ほとんどが女性ですし、私もスイーツは今でもたまに食べますが、本当に幸せな気持ちにさせてくれますからね♪甘いものがやめられない！というのも良くわかります・・。
ただ、スイーツにたっぷり含まれる「砂糖」は本当に恐ろしい物質です。砂糖が老化や病気のリスクを高めることは、多くの研究で示されています。食べ過ぎれば美と健康の崩壊を招き兼ねませんので、ほどほどに付き合って行きましょうね。
一時の幸福感の為に美と健康を犠牲にしている事実
砂糖の弊害については、これまでにも幾度となくお話ししてきましたので、何となくでは皆さんも体に悪いことは理解されているとは思います。とは言え、なかなか「大好きな甘いスイーツを断つ」と言うところまで到達するのは難しいのではないでしょうか？
もちろん、無理に断つ必要はありません。ほどほどに・・と言うところで、うまく付き合って行ければ良いですね。それでも！「甘いものが肥満の元であり、更には老化や病気の元にもなっている・・。」これは事実ですので、こういったリスクや犠牲の元、一時の幸福感の為に甘いものを口にしていると言う現実は忘れないでいただきたいと思います。
砂糖は太るだけでなく体を「老化」させる
甘いものだけでなく、ご飯などの炭水化物もそうですが、糖質の多いものを”必要以上に”食べると、血液中に糖があふれて、そのあふれた糖・・つまりエネルギーは、脂肪となって体に溜め込まれてしまいます・・。これが太る仕組みですが、それ以外にも！この余った糖は、コラーゲンなどのタンパク質と結合して、シワ・シミ・くすみ・たるみなどの原因である「糖化現象」を引き起こす種になっているので、くれぐれも摂りすぎにはお気を付けくださいね。
砂糖の弊害から身を守る対策とは？
そんな「白い悪魔」とも呼ばれる砂糖ですが、身体への吸収を緩やかにして、「糖化現象」や「脂肪への蓄積」を抑えてくれる働きのある食品があるので、ここでご紹介させていただきます。
砂糖の弊害から身を守ってくれるもの。
食物繊維を先に摂る
まず一つが「食物繊維」です。食物繊維が豊富な食品には、野菜や海藻類、キノコ類があります。甘いものを食べる時は、食べる前にこれらを食べておくと、食物繊維が腸内に広がることで、糖の吸収が緩やかになり脂肪の蓄積を抑えてくれます。
野菜を手軽に取り入れる方法として、カット野菜の利用が便利です。カット野菜は開封するだけで食べられるため、忙しい時でも簡単に野菜を摂取できます。または、コンビニなどでも手軽に手に入る野菜ジュース（１００％）を飲んでおくのも良いでしょう。
エキストラバージンオリーブオイルの活用
それともう一点。実は、オリーブオイルにも糖の吸収を緩やかにする効果があります。オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、（これは便秘にも効果的）小腸で吸収されにくいため、腸内で薄い膜のように広がって糖質の吸収を穏やかにするのです。
また、脳は舌で油を感知すると、快感物質であるβ-エンドルフィンやドーパミンが放出されることが分かっていますが・・同じ様に、甘いものを食べた時も同じことが起きます。ストレスを感じると甘いものや油っこいものが食べたくなるのはこの為なのですが、この時に、フライドポテトやポテトチップス、ケーキやチョコレートに手を出すのではなく、料理にオリーブオイルを少しかけて食べることで、脳も満足させられるし、糖の吸収も緩やかにするし、抗酸化作用、便秘解消効果等など・・様々な良い効果を得られますので、是非オリーブオイルはうまく活用していただければと思います。
とは言え油ですから、もちろん摂り過ぎれば太ります。ダイエットに良いからと言って、何にでもジャバジャバかけるなんてことはしないでくださいね。（多くても一日に大さじ２杯程度）
また、オリーブオイルを選ぶ際には、重要なポイントがあります。まず、鮮度は非常に重要です。賞味期限が長いものや、収穫後すぐに瓶詰めされた新鮮なオイルを選ぶようにしましょう。
そして、オリーブオイルの種類にはエキストラバージン、バージン、ピュア、ライトなどがあり、それぞれに特徴がありますが、生食用としてはエキストラバージンオリーブオイルが最も品質が高く推奨されています。エキストラバージンオリーブオイルは、酸度が低く、風味が豊かで、健康に良いポリフェノールを多く含んでいます。オリーブオイルを選ぶならば、品質の良いエキストラバージンを選んでみて下さい。
また、オリーブオイルは光に弱いため、遮光された容器に入っているものを選ぶことも重要です。透明なボトルよりも、色がついたガラスや金属の容器がに入ったものを選びましょう。
工夫を心掛けて砂糖の摂り過ぎによるリスクを減らそう
こうした食品をうまく利用することは、砂糖の害から身を守る為に役立ちます。意識しているのとしていないのでは体の中で起きる反応が全然違ってきますので、是非甘いものがお好きな場合は取り入れてみて下さいね。
砂糖の過剰摂取は、美容と健康の両方に悪影響を及ぼす可能性があります。まずは、ほどほどに付き合うこと。そして出来るだけ体への吸収を緩やかにする対策を取り入れ、健康や肥満へのリスクを減らすことを心掛けて参りましょう！
